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先輩のお別れ会

しばらく前のこと。

高校時代の部活の先輩のお別れ会に行ってきた。


実はわたくし、高校時代は合唱部だった。
音痴なダーリンと結婚して音痴な息子達と暮らしていると
今では歌とはすっかり無縁の毎日を過ごしているが、
高校3年生の秋のコンクールまで燃えて頑張っていた。
(ちなみにその時は関東大会まで行ったのさ。えっへん)


1学年上の学生指揮者だったY先輩は
当時から音楽的センス抜群の秀才で、
卒業してからもずっと音楽に関わり続けていた男性だ。

そんな先輩が亡くなったのはこの6月。
先輩がよく通っていたという横浜は野毛のジャズバーで
音楽仲間によるお別れ会が開かれた。

高校の合唱部、大学時代の音楽仲間、社会人になってからの友人・・・。
それぞれの人たちが思い出の曲を歌い、先輩を偲ぶ会。

だが、私ときたら、
高音は出ないは (わたくし、ソプラノだったんざます)
音は取れないは (前日、押し入れの奥からキーボードを引っ張り出して
           ちまちまと音を拾っていたら、太郎に
           「今更そんなことしてもダメなんじゃない?」
           と、冷たくも鋭い指摘を受けたが、ほっといてくれヽ(*`д´)ノ

先輩がお空の上で苦笑していること確実のていたらく。
すぐ前で歌っていた別の先輩がいきなり振り返って
「あなた、今は歌ってないのね?」とのたまったぐらいの貧弱な声だったが
枯れ木も山のにぎわい、ということで許して下さいませーm(_ _)m
(なんのことやら)


冷や汗モノで参加した会ではあったが、
30年ぶりに部活のみんなと会えて懐かしかったし、
歌っているうちにどんどん思い出が蘇ってきた。


Y先輩は線の細い、少女マンガに出てきそうなタイプの男子だったのだが、
かなりの寒がりだった。
真冬のある日、どんな話の流れなのかは忘れたが、突然
「僕は股引きはいてるよ」
と、学生ズボンの裾をめくって見せてくれたことがある。
ひゃー、このスタイリッシュな先輩が、も、ももひきーっ!?
私達後輩女子は大変衝撃を受けたものだった。

・・んで、それから数十年経ってもふと思い出すことがある。
ユニクロのヒートテックタイツを自分用に買うときなんかに
「あー、Y先輩も絶対これ愛用してるに違いない(≧▽≦)」
ひとりでくすっと笑ったりしていた。

高校の部活なんて、せいぜい2年半の活動。
学年が違えば、長くて1年半のお付き合い。
それでも、あの頃の仲間の繋がりは数十年たっても古びることはないし
自分でも気づかないところで、
計り知れない影響を与え合っているものなんだな、
としみじみ感じた。


それに、この「腹の底から声を出す」という行為は
今の学童の仕事にも通じるものがあるんじゃないか??
合唱部時代のことなんて、今の生活にはもう関係ないと思ってきたけど
実はずっとつながっていることかもしれない。
人間、すべての経験が今に生かされているものなのだなー。


そんなこんな、様々なことを考えたお別れ会。
先輩、こんな機会を与えてくださってありがとうございます。
またみんなで集まりたいです。
・・・・歌うのは・・苦しいけど(^^ゞ

by poyo25 | 2011-10-17 13:13 | 学校